
「書専」10月号(日本書道専門学校発行)の小学2年毛筆のお手本を書かせていただきました。
「山川」です。
常日頃小学生には「100枚書いてごらん。101枚目から上手になるよ!」
と話しています。
私ももちろん、この「山川」を100枚以上練習しましたよ。
どんな簡単な課題でも安心して見られるようになるには
100枚以上書かないとだめですね。
恵風会書道教室では、
毛筆は毎回(1時間半です)8枚以上書くことになっています。
はじめに3枚書いて添削を受けてから残り5枚書いて再び添削を受けて終了します。
3枚+5枚=8枚できっちり終了する子もいますが、
かなりの生徒さんがもっと多くの枚数を書いています。
とめはねがうまくいっていない、線が長すぎ、短すぎなどなど、
頭ではわかっているのに書けない。
だけどわかっているのだから朱墨で直されるのはいやだ。
というわけで
初めの3枚を私のところに持ってくるまでに、
5枚も6枚も書いている子も多くいます。
1回のお稽古に半紙1帖20枚を使いきってしまうお子さんもいます。
一生懸命書いたものに朱を入れられるのはいい気分ではないでしょうね。
でも、
「上手に書けたね。でも、先生は朱を入れるのがお仕事だからね~」
と言いつつ朱を入れてしまいます。
誉めて伸ばすという言葉があるけれど、中々難しい。
10年位前までは、
書けなくて泣く子が半年に一人くらいいました。
そういう時は、
まわりにいた上級生が、
「その気持ちわかるよ、書けないと口惜しいよね、私もそうだったよ。」
とか言いながら面倒をみていたものです。
現在は書けなくて泣く子は皆無です。
今の子はたくさんの習い事をしているので、
一つ一つの習い事に全精力を傾けていたら身が持たないのでしょうね。
集中力。
何をするにも集中力が大事だと思います。
そして、その集中力を養うのに最適なのが書道です。
広島県熊野では小学1年生から毛筆書道を始めているそうです。
(熊野は筆づくりで有名です)
書道を学んで集中力を養い勉強に役立てる・・・
書道を学んで本格的な筆文字とはどういうものか小さい時から理解させる・・・
美しい文字が書けるようになる・・・
書道を学ぶと良いことたくさんありますね~!
がんばりましょう!